時代をリードする美術の力

展覧会開催のためのヒントと手段

全体的な方向性、注目すべき分野、顧客確保のアイデアについて考えてみましょう。ここでまず問題となるのがプログラム内容と運営資金にあります。

プログラムは常に人々の興味を惹きつける新鋭なものでなければなりません。自由な創作や思想を促す作品、モダンアートの取入れです。一つの開催にとどまらず、機会を増やし知名度を上げ、顧客との接する機会を増やすために、巡回開催の重要性を考えます。また、将来に向けて若い人達への普及のために、教育への取り組みが必要です。

さらに忠実な支援者から大口寄付を受けることも大切です。まだ顧客ではない人たちへ、ブランドアイデンティティを使ったキャンペーンを実施します。開催者メンバーのうち、実力のある専門的知識を持つリーダーを選出し、体制を強化します。

それぞれの課題について詳細な目標とスケジュールを組み、責任者と共に開催を実現していきます。

開催団体のブランド化

ブランド化を決める色で表現

美術鑑賞はこれまで文化的水準の高い特権階級の人々のものでありました。しかし時代は変わり誰にでも値する、万人に向けられたものに変化しました。展覧会を開催するには、多くの人々が階層にかかわりなく受け入れられることが大切です。

例えば「美術鑑賞することで心が温まり、ときめきや希望の感情を呼び起こす」、そんなモットーを持ったならば、ハートの色、赤かピンクを開催団体の色にするとしましょう。そのような色の入ったメールを毎回受け取ったならば、ホッとするような感覚を与えることができ、ブランドアイデンティティを伝えることができます。この色でチケットや封筒、ウェブサイトやメールマガジンを作り、すぐにどこから送られて来たのかがわかるようにします。